昔の日本家屋は個室がなく大勢で住んでいたので、言葉によるコミュニケーションより、気配を察したり、相手のことを察する文化だったと思う。男は寡黙が格好がよかったし、おしゃべりは嫌われた。物を言わなくても、相手の気持ちがわかり、相手の気持ちに沿って振舞うことが美徳で、言葉で自分の気持ちを言うことはあまりなかった。ところが戦後からの高度成長期に、団地ができて、個室ができ、子供部屋ができ、それから、居間のテレビが個人の部屋に移り、パソコン、携帯電話の発達と、だんだん家の中でも個人個人が別々に行動するようになった。言葉によるコミュニケーションは発達しないまま、個人が別々に行動し始めると、人と人との係わりの持ち方がわからない子供たちが育っている。
小学生がおかしい、でもその親ももっと変だ。いちばんおかしいのは私たちおばあちゃん世代かもしれない。
日本人は自分の考えがなくて、みんながそうしているから という価値基準で動いていると、よく外国のジョークで言われていたが、今はみんながどうしているかもも考えなくなってしまっているかもしれない。
食生活も危なすぎる。まな板や包丁のない家があると聞いたことがあったが、どうも本当らしい。知り合いにもいた。
食べ物や栄養の知識のない人が多すぎる。うちの学校で学んだ人は、少しずつでも、周りの人を啓蒙してほしいと思う。
実習でお灸をした。三陰交へのつぼ灸は簡単にできるので、みんなも気軽にやってもらいたいと思う。安産のつぼですよ。
【関連する記事】